細田クリニックのひとりごと

2000人

クリニックで生まれてきてくれた赤ちゃんが、2000人になりました。
2000人めさんは、初産婦さんにして、入院して、2時間という、超スピード出産。
そばに寄りそうパパは、必死にサポートし、生まれた直後は、心から溢れる笑顔と拍手。
静かに、上手に、必死に、出産されたママ。
介助に着いた助産師の判断と誘導で、上手に生まれてきてくれた赤ちゃん。
私は、その出産に居合わせることができませんでしたが、その場にいたスタッフや院長は、声をそろえて、絶賛していました。
その方のお産が特別のものではなく、1999人めさんも1800人めさんも1500人めさんも、命の誕生は同じです。
ただ、2000という数字に、私たちが何かを感じ、考えなくてはいけません。
開業当初から、ずっと働いていてくれるスタッフが数名います。
3年以上働いてくれているスタッフが、殆どです。
そのスタッフみんなが2000人の赤ちゃんに、ママに、時にはご家族に、接点を持たせていただいたわけです。一人の赤ちゃんが生まれてきてくれたことで、家族が増えて環境が変わります。そんな2000組のご家族と接点を持たせてもらったことは、ありがたいことです。たくさんの考えや思いがある分、自分たちへの戒めにもなっているはずです。
私たちは、プロです。
医師、看護師、助産師という私たちの仕事は、国家試験に合格し、国家資格を得たときから、プロです。
国からプロと認定されたわけですから、個人差がでないように、また、プロに恥じない仕事をしなくてはいけません。赤ちゃんがかわいいから、とか、お産はおめでたいから、という理由だけで働いているわけではありません。
今、がんばってくれている細田クリニックのスタッフは、国家資格を得たプロであると私は常に思っています。
そういう意味で、2人目もの出産も3人目の出産も、また、ご姉妹で出産に来ていただいたり、ママ友つながりで来ていただいたり・・という出産が多いということは、スタッフ含めた細田クリニックを評価していただいているありがたいことです。
もちろん、細田クリニックとは、相性、合わなかったわ・・と思われる方もあって当然。
人と人の関わりですから。
どこでお産されても、そのご家族に生まれてくる命は掛買いのないもの。自分で選んで、納得いくところで出産していただくことを思っています。

2000人めさんのお産。

私にとっては、進級試験のような・・、そんなお産でしたが、私たちにきっちり思いを巡らせて下さった、心に残る素敵なお産でした。Kさん、ありがとうございました。
eri.hosoda