細田クリニックのひとりごと

12月20日

今日の私は、ほとんどクリニックの中。夜中の3時半に入り、今、夜の9時まで、ほとんど白衣で過ごした。
その間食べたものパン1つ!お茶ペットボトル1本!
少々最近ばてていたのでこれくらいの食事がちょうどよかった。(なのにやせないです・・・)
いろいろあった忙しい1日だったのに、なぜか、今日はすごく爽快な気分で仕事を終えた。
深夜には、未分娩の方もまだ落ち着いておられたので、休憩の合間に当直スタッフと主婦の会話をタップリ話し・・・(同い年のスタッフだったので意気投合!)
そして、私は8時半に日勤スタッフに申し送りをし、午前中、事務的な仕事を一気にやり終えた。銀行2軒、郵便局をはしごして、事務スタッフとの連絡確認などなど。午前中に必要な書類に押したハンコ10回!パソコンに向かうこと1時間半!などなど・・・(もともと事務作業は苦にはならないが、今やるべき扶養控除や年末調整という言葉は好きになれない・・わからない・・。)
昼から帝王切開を控えていたので、病棟へ手伝いに。
直接哺乳をやっているお母さんを介助してあげてほしい!とスタッフに頼まれて見に行くと、ゴクゴクと40g台哺乳。全く介助必要なし。久しぶりに満足そうな赤ちゃんの寝顔を見た。
そして、無事帝王切開。元気な女の子。心配したから、一安心。
・・・している間に、初産婦の方から、陣痛が来たと電話。院長初めスタッフみんなは、まだ、帝王切開中だったので、私が診察。
なんと、9センチ!
がんばって歩いた成果あったね!と感動しながら、陣痛室へ。
あっという間に分娩室、そしてお産。入院して1時間だった。初めてとは思えぬスピード出産。
いいお産で笑顔、笑顔、笑顔。お父さんも分娩立会いには渋っておられたが、私たちと同じように笑顔笑顔で立会い。「立ち会ってよかった~!!!!」って。
笑いの中でのお産。
スタッフもお母さんも、お父さんも笑顔・・。
そして、その気持ちのまま夜の外来へ。(今日は夜の外来番だった私。お昼まで忘れてた。)
外来の途中、夜中から入院されていた方の分娩があった。また、笑顔と感動。お父さんが間に合わないと思いきやギリギリセーフ。
お姉ちゃんも立会い。もちろん「よかったね!おめでとう!」の嵐。笑顔。感動。
今日1日で3人の赤ちゃんがたくさんの笑顔の中で生まれてきてくれたことは最大の喜びだし、疲れていても癒される。
そして、私の個人的思い。それは、スタッフがすごくスムーズに、連携よく、無駄なく動いていてくれて、こんなに忙しいのに、ずっとずっと笑顔でいてくれたこと、患者さまにはもちろん、スタッフ同士もすごくいい笑顔だったこと。助産師、看護師、ルームセクレタリー、受付事務・・。みんな笑顔で自分の仕事に溶け込んでいてくれたこと。
今日の私の疲れがないのは、お母さん、お父さんの笑顔、元気な赤ちゃん、待合で携帯から生まれた報告をするおじいちゃんおばあちゃんの声、そして、スタッフの笑顔、なのだ。すべてがすごく心地よく、うれしかった。
スタッフの笑顔が元気な赤ちゃんと同じくらいのパワーがある。
大きな支え。
そういえば、昨日のある一瞬の会話がよみがえった。スタッフの前で寝癖を気にする院長を前にあるスタッフが一言。
「先生、それくらいの髪の毛の乱れ、大丈夫です。私たちは身内でしょ~」って。
何気ないが、院長としては最大にうれしい一言、恵まれている証だ。
                    eri.hosoda