細田クリニックのひとりごと

祈り・・

この世の出来事とは思えない光景が、テレビで放送されています。
この時代に、この日本で、起こっている出来事。
地獄絵のようです。
街は、津波で全滅です。
瓦礫や家々で、火災が発生しています。
どのテレビのテロップも「死者・行方不明者1200人以上」「国内最大級地震」と出ています。
涙がでるくらいひどい光景です。
こんな、人間が地球を牛耳っている今の時代、どんなことでも太刀打ちできる機械、ハイテク、知恵、団結、パワーを持っている日本にもかかわらず、自然にはひとたまりもなく、押しつぶされてしまいます。あっという間にやられてしまいます。逃げることすら無理でした。

私たち京都にいる人間はテレビを見て、心の中でお見舞いを言うしかできません。なんと、無力なことでしょうか。
ふと思うに、いつもと変わらない時間を過ごしている私たちは、被害を受けられた方より、リアルに状況を把握しているに違いありません。
津波が発生しているそのときもそうでした。
現地の方々は、全体像を見ることができず、何が起こっているかわからず逃げ遅れた方、内陸にこれほどの津波がやってくると想像しなかった方、このテレビ放送を現地の方がリアルに目にしたら、1分でも早く逃げ急ぐことができたでしょう。
残念でなりません。
今は、火災で戦争のように燃えています。
街が湖のようになっています。骨組みだけのビルの上に、船が押しあがっています。元から、更地だったかのように、何もありません。
一人でも多く、救われますように・・、これ以上被害が広がりませんように・・。
祈ります。お見舞い申し上げます。
そして、消防の方、警察の方、復旧作業の方、自分の家、家族のことも心配でしょう。まだまだ二次災害も起こります。くれぐれも、自分の命を犠牲にされませんように・・。

私は、昨日のうちに、関東方面の親戚、知人、友人にメールをしました。もちろん、すぐには届いておらず、数時間後に、「今メール来ました、元気です・・」「大丈夫。家族みんな元気です。でも、自宅には帰れません。」などと返信がきました。心より、ホッとしました。
そして、私たちは、今朝、いつもと同じように朝食をとり、仕事に来て、みんなの笑顔を見ました。普通に外来も始めました。今、一人の赤ちゃんが生まれようとしています。
なんとありがたいことでしょう。しあわせなことでしょう。

これ以上被害が広がりませんように、命が救われますように、元の生活が1日でも早く戻ってきますように、強く強く祈ります。
eri.hosoda