細田クリニックのひとりごと

桜の次に・・・

クリニックの南東の角を見られた方ありますか?
私も最近気づいた。
出勤は、いつも、建物の北西から入り、帰宅も南西からするパターン。
南東の角を目にすることはほとんどない。
そこには、それはそれは見事な「しゃくなげ」の花が咲いている。
つい最近まで、濃いみどりの葉だけが、腰より低い位置に生い茂っているイメージで、そこに立っても、天神川の桜を眺めることが普通だった。
それがだ。1週間ほど前から、見事なしゃくなげが満開に咲いていた。
数日前、受付のスタッフが、びっくりしたそうだ。
年配の男の方が、急にクリニックの中に入って来られ、『すいません、ちょっと聞いていいかな。前に咲いてる花はなんですか?』と聞かれたそうだ。
『シャクナゲです』と答えると、うれしそうに納得して帰っていかれたそうだ。
そういえば、他にも、5、60代のご夫婦が散歩の雰囲気で歩いておられたのに、急にクリニックの方を見て、カメラを出してシャクナゲを撮っておられるのを見た、という話しも思い出した。
私も建物の外に出て「シャクナゲ」を見た。
シャクナゲって、こんなに大きかったんだ。こんなにダイナミックって感じるんだ。
はっきり言って、初めてシャクナゲを眺めたのかもしれない。
そんな、感動にひたる私の横に、信号待ちの自転車が止まり、後ろに乗ってる幼稚園帰りの女の子がこう言った。
「ここの桜、大きいよ。○○ちゃんでも届きそう~」
そういいながら、手を伸ばして話していた。
毎日天神川を通ると、あんな小さな幼稚園児でも、このシャクナゲに目がいったんだな、と思った。本人は花イコール桜、と思っているのであろうが(笑)・・・・。
ささやかだけど、目から感動をもらえて、さらに、全くクリニックに関係のない人にも感動してもらえるなんて、すごいことだ。
シャープな建物とは正反対の華やかなシャクナゲ。
ミスマッチがすごくマッチする、なんとも不思議な光景だ。
                              eri.hosoda