細田クリニックのひとりごと

新生児室

赤ちゃんのいる新生児室。
母児同室であるが、夜中には、2~3人新生児室でお預かりすることがある。
そこで働く看護師。
もし、そこに隠しカメラがあったら、こっけいな看護師であろう。
なぜなら、新生児室勤務経験者ならわかるであろうが、新生児室で働くと独り言が増えるのである。
私もそうである。
全く話しをしない新生児を前に、こちらは自然に話しかけてしまう。
今、おっぱいが終わったばかりなのに泣いていると、
「なんで?今飲んだでしょう?まだ欲しいの?」とか
オムツ変えたところにブリブリってまたウンチをしたら
「あ~あ、今変えたところなのに・・・」などなど。
以前10人以上新生児がいた病院で働いていた頃、一度に何人も泣き始めると、オムツを替えて、ミルクを上げるにも順番になってしまう。どんどん火がついたようにみんな泣き始める。
そんな時、「ちょっと~、看護婦さん一人だよ。泣く子はだれ?静かに~。飲んだ子はもう泣かないの。聞いてる?」
など、会話している気になる。まさに、独り言。新生児は答えはしてくれないし、聞いてもいないだろう。
相棒の看護婦に「今誰かと話ししてた?」とよく聞かれたものだ。
応えてくれない新生児にも、自然に語りかけてしまうことは、変でもなく、すごく当たり前のことであり、人として接している証であろう。
中には、自分の愚痴を話してる看護師もいるかもしれない。
新生児みんなが、記憶を持っていて何年か先に話しをしたら、
「あの時看護師さん、ボクにこんな話ししてたよ」とお父さんやお母さんに話されてしまいそうだ。
                               eri.hosoda