細田クリニックのひとりごと

出会いと別れ

オープンして5日間、大きなミスもなく来ていただいた患者様には笑顔で帰っていただくことができた。イコール「安心・安全」「信頼」「やすらぎ」を感じていただけたのであろう。スタッフの集結の賜物だ。
改めて考えると、スタッフとはまだ一ヶ月ほどしか顔をあわせていない。不規則な勤務体制のため、17人集まることはオープン以来ない。でも、お互い性格もわかってきて、クリニックのためにいろんな知恵を振り絞ってくれ、私も院長も助けてもらっているのが伝わってくる。今クリニックは師長や、主任リーダーを作っていない。院長の考えは、最初からたての列を作るのではなく、みんな横に並んで(もちろん院長も)、1つのクリニックを作っていこう、というのだ。しかし、面白いことに必然的に役割が決まってくるものだ。
看護師には、すでに、婦長・・とか、主任・・とか、嫌味なくあだながついている人がいる。また、物静かに見えて、決めの一言を言ってくれる人もいる。しゃべっていて時間を忘れる。
クラークは、今までの経験を元にまさに院長や私の知らないことばかりをうまくカバーしてくれる。2人のベテランと1人の新人だが、3人とも事務長だ。
ルームセクレタリーは、まだ、入院患者様はないが、いろんな発想の持ち主で、縁の下の力持ちだ。3人性格が違うが、クリニックに必要なキャラだ。常に笑いを起こしてくれる。
院長は、新しいパソコンと格闘しながら外来に奮闘中。しかし、居心地のいいスタッフに囲まれていることが一番うれしいようだ。まだ、貫禄はないが、このままでいいのではないかなあ~と思う。
私、1日中ピッチで呼ばれ、クリニックの中を行ったり来たり。みんなに教えてもらうことばかり。でも、確認しなくてはいけないことはきちんと聞いてくれる。反面院長の奥さんにはまったく見えないらしく、化粧の仕方の指導を受けてしまった(笑)。こんな、横並びのクリニック。スタッフが生き生きしてれば、患者様にもやさしくできる。院長の望み通りだ。
そんな中、別れもあった。クリニックを建てたいと決めた時からお世話になった建設会社の狩川さん、もう違う現場の責任者になっていかれた。融資において、日本の中で唯一助けていただけた銀行の支店長代理の菅井さん、担当が変わった。何で~!と思った。それから、設計事務所の松山先生をはじめ、加藤さん、延井さん、ずっと、いっしょだったから、今寂しすぎる。そんな、いろんな人に助けてもらったから、今のスタッフにめぐり会えて、そのスタッフと患者様を迎えることができる。人はつながっている。だから、来られた患者様がまた次のつながりを作ってくださることを願いながら、がんばっていこうと思う。