細田クリニックのひとりごと

今 思うこと

今何ができるのか、考えても、平常の生活を送っている私たちには限界があります。
現地に行くことは、そう簡単ではありません。
むしろ、足手まといになることも。
しかし、細田クリニックでお世話になっている小児科医の青木先生は、
現地派遣医師に手を上げられました。
自分の医院を休診にして行かれます。
私たちの思いも一緒に行っていただきたい、と心よりエールを送りたいと思います。そして、元気に戻ってきていただき、目で見て感じられたことを生の声で私たちにアピールしていただきたいと思います。そうすれば、何かこちらにいる者も新しい考えが浮かぶかもしれません。
知人の家族は、電柱を立てる協力が必要と言われているとのことです。
ある知人は、関西の電力会社ですが、要請があればいつでも行く、と話しておられました。
家族としては、すごく複雑でしょう。
特に、福島原発の動きは、予測できない恐怖感もあります。
できるなら、家族としては、現地には行ってほしくないと思う気持ちはあるはず。でも、そんなこと言ってられません。だれかが、この危機を救わないといけないのです。
もし、主人が原発の仕事をしていて、今、「福島原発に協力しに行く!」と言ったなら、
心で泣き、でも、祈りながら送り出すことでしょう。
そこまで、危機迫っている事態です。
もしかして、子どもはこちらに置いて、私は一緒に行くかも。

ネット上で、ある探し物をしていたら、次の記事が目に付きました。
わが身に置き換えると、涙がでそうです


http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2011031600093


こうして、一人ひとりの善意、いえ、勇気のもと、平穏な日がまた、戻ってきてくれることを祈るしかないです。

買占めにより、関東では物資不足です。
関西にいる私たちは、今、買占めなどする必要ありません。
落ち着きを取り戻してきて、日本すべて平和が戻ってきたら、避難グッズを揃えようと思います。私たちは今ではなくてもいいはずです。
今は、現地の方の生活を普通に戻ることを第一に考えることです。
クリニックの受付には、手作りで、義援金箱を置きました。
昨日、無事出産され、退院されるその日に、そのママのご主人が受付の箱を見つけられて、
「僕は、こういう義援金や寄付の箱を見たら、絶対入れるようにしているのです。大きいことはできないから、少しずつですけど・・。僕は阪神大震災のとき、避難所にいましたから・・」
と、お金を入れてくださいました。
人間の鏡だと思いました。感動が伝わりました。
私たちにも、できることは、何か一つはあるはずです。
祈ることの無力さも感じますが、どうか、平和が戻ってきますように・・。
復興に尽力されていらっしゃる方々にも、祈ります。

何年か先に、この思いを忘れないように、書き記しておきます。
eri.hosoda