細田クリニックのひとりごと

サーバリックス

サーバリックス。
子宮頸がんワクチンの商品名です。
すでに、コマーシャルや雑誌で広く普及活動をされ、殆どの方が知っているワクチン。3回の接種が必要で、3回打ってこそ効果がでます。
日本は、かなり遅れていて、昨年から広がりました。世界の諸国では、何年も前から小学生のうちに公費で接種、というところが多いのが現実です。
子宮頸がんを撲滅しよう・・と、国が、助成してくれる・・というところまでは、OKだったのですが・・・。

その政策とは、中学1年生から高校1年生まで、公費にしよう、というものです。
つまり、その4学年の接種費用を、国(政府)が財布を開いてくれたわけで、1回1万5千円(病院によって値段は前後します)×3回分の補助をしてくれるわけです。親御さんにとっては、かなり助かる話であり、助成されるなら受けさせておこう、と思うのがほとんどの親でしょう。
ワクチンはたちまち、その4学年の人数分、極端な話し、全国の4学年全員受ける可能性があるとして、その人数分は最低でも必要となってくるわけです。もちろん、これだけ普及すれば、その前後の学年、また、娘さんといっしょに来られたお母さん、結婚前に受けよう、という若い世代の方も多くあります。

が・・・・・・・・・・。

先週から、全く仕入れができない状況です。
細田クリニックだけでなく全国的にです。
国内で一社しか提供できないのに、在庫を確認せずに
助成事業にゴーサインをだした国と製薬会社は
あまりにもお粗末としか感じません。
国のトップの菅首相。
こんなにたくさんの人が受けるとは思ってなかったのですか?
1回打ったら、2回目3回目は期日が決まっています。にもかかわらず、ワクチンが手に入りません、申し訳ありません、では済まされないでしょ?
在庫が確保できないなら、もっと範囲を狭めて、2011年は高校1年生、2012年は次の高校1年生・・などとしてもよかったのではないでしょうか?
在庫の確認、してましたか?
その前に、菅さん、サーバリックスって知ってますか?
厚労省にお任せ状態ではないですか?
昨年のインフルエンザのワクチンも在庫切れが続出しました。
全く同じことが、反省もなく、どうしてできるのでしょうか?
被害をこうむる患者さん、そして、産婦人科。
どう責任を取ってくれますか?

先週末から、細田クリニックの受付スタッフもてんてこ舞いです。
電話の問い合わせに答えたり、多くの予約患者さんをどうするか、しかも、1回接種の患者さんには入荷待ちをするにも、期日が限られているため、どうしたらいいか悩んだり。

国のいい加減さ、製薬会社の不行き届き、全く腹の立つ思いです。
当たり前ですが、患者さんのこと、国民のことを考えて、政治をして欲しいものです。
人気取りの適当な政策は、やめて欲しい。
私たち素人が考えてもお粗末な政策は、やめて欲しい。
心から思います。

とにかく、今、製薬会社との連絡待ち。
連絡すら、とれない状態なので、何の確信も取れず、腹立たしい状況待ちです。

eri.hosoda