細田クリニックのひとりごと

オリンピック

ロンドンで、オリンピック開催真っ最中。
スタッフも、時には患者さまとオリンピックの話をすることもしばしばです。
難点は、時差があり、日本の夜に各試合が行われること。
近くの国じゃないことをひしひしと感じます。
4年前のオリンピックのときに生まれられた赤ちゃんは、もう、4才!!!
それもびっくりデス。
私も、4才年をとったのでしょうか?いえいえ、「?」ではなく、確実に年をとっているのです。
あ~ぁ、考えたくない!!!
ずっとずっと何年も前、オリンピックの年に生まれたから、赤ちゃんのお名前で「聖華ちゃん(聖火をあてて)」って命名されたママがおられました。
聖火ランナーのように、命や大切なものを大切に受け継いで欲しい、というパパとママの思いをこめていらっしゃった記憶があります。素敵ですね。
今年は、オリンピックにちなんだお名前は見当たりませんが、オリンピックだけでなく、生まれた年の出来事は、子供にずっと伝えていってあげて欲しいです。

オリンピックの話しに戻しますが、
いろんな種目でメダル獲得のニュースに沸きます。
銀で悔しがる選手。銀で想定外のメダルで大喜びする選手。
それぞれの感情を見て取れます。
でも、勝つことでしか学べないことがあります。
反対に、負けることでしか学べないことがあります。
その体験をして初めて、人間、成長するんじゃないかな・・と、思ってしまいます。
ただ応援するだけでなく、チャレンジ精神を常に持てる人間でありたいと思います。
なかなか新しいことをやるということは、時間とお金と勇気が必要なこともありますが、些細なことでもあるはず。
オリンピックに出ようなんて思いもしませんが(笑)(あと30歳若くても無理無理)、一生懸命やるこは、オリンピックだけではないはずなので・・。
金をとること、優勝すること、の、楽しみや幸せ、喜びは、それまでの過程があるから、感じられるもの・・なんじゃないかな。
例えば、小さな小さなことでは、
小学生の遠足の前日、学校で決められた300円だけ親にもらって、おやつを買いに行く楽しみ。
たいしておいしくないけど、普段買えない(正確には、買ってもらえない)お菓子を買いに友達とスーパーに行ったこと。
普段、ティッシュなんかもってないのに、前の日にちゃんとハンカチ、ティッシュを折りたたんで、リュックのポケットに入れたり。
買ったおやつを友達同士で交換したりして、だから、遠足は楽しかったんじゃないかな、と思います。
「幸せ、楽しかった、うれしかった」の前には、必ず、準備があるのです。
小さいころの遠足もオリンピックも、
受身でなく、何かに向かって準備をしていく過程があるから、幸せなんじゃないかな・・と思います。
オリンピックの選手に怒られるかな・・。小学生の遠足と一緒にしないで!って。
でも、何かに向かって準備する、一生懸命に没頭する、それは一緒だと思います。
もっと言えば、お産もいっしょ。
大切な貴重な命を手に抱いて、おめでとう!って言える日まで、いろんなことを感じ、心の準備、命を守るための体の準備もして欲しい、備えて欲しい、と思います。
遠足より、比べ物にならない大切な大切な命の準備。
遠足のように前の日に・・って訳にはいきませんね。
一生懸命、じっくり、たっぷり時間をかけて、悔いのないスタンバイをしてほしいものです。
eri.hosoda