年別アーカイブ: 2014年

Merry Christmas!

メリークリスマス。今日は、あちこちで聞かれる言葉です。
日本人、かつ仏教で・・・、なのに、12月のこの日だけは、サンタさんに期待する子供たちや、クリスマスメニューを考える主婦が多いという愉快な時期です。

クリニックの中も、クリスマスバージョンの飾りつけになり、ツリーも11月の半ばから、披露しています。
明日には、片づけられてしまうのか・・と思うと、寂しい気分。

イブの昨日と今日、クリニックの勤務者と入院患者さまには、院長からほんのささやかなクリスマスプレゼントを渡しました。外来にママと一緒にやってきたちびっこにも、小さなサンタの包みのラムネ菓子を1つ2つ、手渡しました。
プレゼントというきらびやかな物ではなく、日本風にいうと、粗品ですけど(笑)

毎年、こうして、プレゼントできることは、すごく、喜びです。
我が家も、子供が小さい頃は、クリスマスの雰囲気作って、夕飯もクリスマスメニュー作って、どっぷり浸っていましたが、もう、そんなこと喜んでくれる子供も家にはいません。それに、開業したころから、クリスマスであっても、今日も父・母とも家には帰れません~お産終わってから帰ります~てなり、そうなるとだんだん薄れてきました。
今年は夫婦二人で、小さなショートケーキとコーヒーで、メリークリスマスです。地味~に(笑)
それでも、スタッフや患者さまという、誰かのサンタクロースになれることが、こんなにうれしい、ということを、大人になって、かつ、この年になって、味わっています。感じています。
クリスマスは、誰もが、サンタクロースになれる、素敵な日。
ささやかなプレゼントでも、スタッフも患者さまも、すごく、喜んでくれました。
数日前、私がいろんなパターンのプレゼントを作り、ラッピングし、それを院長がサンタ気分で配り、そして、必死でどれにしようか選んでいるスタッフや患者さまを眺めていると、みんなのお父さんになったちょっとバージョン違いのサンタ気分の院長。

みなさん、知っていますか?
公認サンタクロース(フィンランド)になるには、4つの条件があるそうです。
ずっと前に聞いたことあったので、さっき、調べてみました。
①結婚していること
②子供がいること
③これまで、サンタクロースとして活動経験があること
④サンタクロースにふさわしい体型であること
さらに、それをクリアしても、体力測定があって、はしごを登ったり、煙突にもぐったり暖炉から這い上がったり。
それから、面接や身だしなみチェックがあって。
そして、すごく笑えたのは、最後に、
「Hohoho  Hohoho  Hohoho」を何回も何回も朗読するそうです。
全員の審査委員が、合格!!!と言うまで言い続けるとか。

まず、院長は無理!
①と②は合格にしても③のサンタクロースの活動経験ってないし、④のサンタクロースの体型(120kg)は無理。
それに、院長の声で 「Hohoho Hohoho」といっても無理でしょう。
サンタクロースの一番の特徴があの渋い声。その声で「Hohoho Hohoho」と言ってこそ、雰囲気でるのですから~(笑)

でも、昨日今日は、白衣で、ちゃんとサンタになり切って、みんなの笑顔を楽しませてもらいました。

では、メリークリスマス!!!!!
eri.hosoda

12月

あわただしく、12月です。
やることいっぱい。
今年の11月は、とてもきれいな紅葉でした。
例年になく、鮮やか。
紅葉を見に出かけたわけではないのですが、道にある街路樹のイチョウ、クリニックの両脇にある2本の木。本当にくっきり鮮やかでした。
写真を撮ろうと思いつつ、気付けば、今日。
雨では撮る気も起きませんし、もう、半分以上落葉です。

街のあちこちの街路樹がやけにきれいに目につくわけは、今年は、木の伐採が行われていません。
毎年、さあ、これから紅葉がきれいになるな~と思う頃、無残に京都市の習わしで、バッサリ、枝葉を切り落としてしまわれるのです。理由は、落ち葉が、近隣に迷惑をかけるからとのこと。
でも、そろそろ観光客が京都に足を運び始める11月を待たずして、はげちゃびんの寒々とした、幹だけの街路樹。
風情もなんもないわ・・と毎年思っていました。
今年は、その伐採された木が減ったように思います。
もちろん、歩道には、イチョウの黄色い葉が敷詰まっていますが、それも、どことなく、きれいで、風情と思いたいものです。
(家の前の方々は、大変なのかもしれませんけど・・・。)

さて、紅葉狩りにいけないくらいの忙しさが、11月の後半襲ってきました。
毎日、昼も夜も、おめでとう!ラッシュ。
お部屋もフル回転。
もちろん、院長もスタッフもクローンがいるわけではないし(笑)フル回転。
1日5人出産の日もありました!その日は、外来患者さまも予約の方だけでなく、予約なしの方も多く、座り切れないくらいの外来患者さんがいらっしゃいました。お待たせして、申し訳なく思いながらも、お産は待った!がありません。
院長もスタッフも、前の日寝てなくても、その日も寝れない、というのが、産婦人科の特徴。
こりゃ、産婦人科医になりたい医大生が、激減するはずだわ・・とつぶやきながらの、院長でした。

私事では、
パソコンの故障、全く動かず。(これは、すごく痛手。何も事務作業ができません)
しかも、銀行側のトラブルで、システムエラー。(一大事です。クリニックの経営に影響します。夜遅くまでイライラしてました(笑))
決算の締め。給与計算、賞与計算。(上記のせいで、伸び伸び、イコール、イライラ(笑))
パソコンが動かないため、病棟や外来のお手伝いに専念!
家では、法要や納骨などなど。
おまけに、私の活動低下の源、大嫌いな寒さ到来。
だからか、少々走り回っていても、体重は減りませんでした。(余談)

忙しいと、どうしても、みんな心身とも疲れてきます。当たり前です。
特に、私の振り返りとして・・・。
言葉の一つ一つの意味、声の大きさ、声のトーン、会話の速さ、表情、人と人の距離・・。
その時々に感じること、落ち着いた今、感じること・・ありますが、
言葉、会話は、本当に大切で、たった一言が、疲れた時の活力になることがあります。逆に、人間関係を崩す手段でもある、ということ。

言いたいことと、言わなければならないこと、違います。

「言いたいこと」は、自分のため。
「言わなければならないこと」は、相手のため。

「言わなければならないこと」を言わなければ、チームワークで成り立つ仕事は回りません。つまりは、患者さんに迷惑がかかります。
「言いたいこと」ばかり言っていたら、人間関係が崩れます。1度出した言葉は戻せないし、訂正するのも勇気がいることです。

決して、何か問題があったわけではないし、トラブルがあったわけでもなく、患者様から何か言われた、とか、スタッフに何かあったわけでもありません。
むしろ、スムーズに、きれいに、この忙しさを乗り越えてくれたみんなです。
バタバタする中、ママのみなさん自身が満足なお産をされたこと。
改めて、心から良かったですね~頑張られましたね~とお伝えしたいです。

忙しさの中で、なんだか、一歩引いて少し違う角度での自分自身の振り返りです。

少し落ち着きつつある12月。
また、何か違うこと、もっと、大切なこと、新たな発見に気付くかもしれませんね。
eri.hosoda

Birthday☆彡

先月末、院長の誕生日を迎えました。
どんな人も、誕生日は本人にとって、忘れない記念日。
お祝いできる日。
でも、年齢を重ねることは、発する言葉、態度、すべて、責任も重なっていきます。
1度言ったこと、自分の信念は余程じゃない限り変わらないもの、という院長の姿勢は、大人としては当然のことでしょうけど、益々、そうであらねばなりません。
それから、家族、スタッフのありがたさ、健康でいられる大切さを感じる日です。
子どもたちからは、お誕生日おめでとう!のメールをもらった様子。
SNSは便利です。一緒に住んでいたころは、親に面と向かって言葉にすることは、照れもあるのか「あっ、誕生日か~。ケーキどうすんの?いくつになったん?」くらいだったのですが、親元を離れると少しは親のことを思うところもあるようで、午前中におめでとうメールを送ってきていました。
子どもたちにとっても、もちろん産婦人科医としても、若くいなくては・・と思っています。
意識しないとドンドン老けてしまう年齢。健康で、若々しくいる努力を怠らないようにすることは、毎年ながら、誕生日に思う決意です。

お昼からは、スタッフ全員そろって、HappyBirthdayの歌を歌ってもらい、でっかいケーキを前にお祝いしてもらいました。毎年、お誕生日には、スタッフみんなで何かしらのお祝いの会をしていただいています。
そして、今年も、プレゼントとみんなからのメッセージを贈られて、最高の誕生日です。
プレゼントは、2枚の白衣をいただきました。
紺のラインが入って、体のラインがアップされる左の白衣。
全部がブルーの今はやりの術衣タイプ。
その場で、さっそく着替えて見て、みんなにお披露目。
紺のラインが入っていると、体型が強調されます。膨らんだお腹を引き締めるには、持ってこいの白衣です。
術衣タイプの方は、ずっと欲しかったみたいで、「ドラマで誰か俳優、こんなん着てた。大きい病院も今、こんなの増えてる。」と絶賛!
スタッフ、口々に、「それ、救命救急の江口洋介のこと?」「もしかして、医龍の坂口憲二?」と若干(笑)
全くほど遠いスタイル、顔貌ですが・・・、かなり気に入った様子。

自宅に帰って、みんなのメッセージカード、穴が開くほど読んで・・。
メッセージカードをアルバムにきれいに並べてくれてあるのですが、そのカードの周りに、小さな装飾がしてあったのです。
その中に、数ミリほどの院長の似顔絵発見!なぜか、院長のツボにはまったのか、大喜びで大笑い。
何度もその似顔絵を見て笑ってました。
・・・なぜ、それにはまったのか、私には不明・・・(笑)
いつまでも笑ってる院長を見て、私は笑えてしまいました。

じんわりと、あったかくなる誕生日。
ありがとう~本当にありがとう~と思う院長です。
hakui

eri.hosoda

外国の方

クリニックで入院された方で、外国の方は何名かいらっしゃいます。
外来でも、ほとんど日本語が話されない方も来られます。
それでも、ほとんどの方が日本語の話せる方が付いてこられたり、ご主人様が日本語OKだったり。
院長の片言英語で通じたり。
お産の方で日本語が全く通じないという方は、いらっしゃらなかったかな?と記憶しています。(違ったかな?)
ロシアの方、中国の方、韓国の方などなど、いろんな国の方がお産されましたが、言葉で不自由したことはありません。ご主人が、アメリカ、フランス、韓国などなど、という方はいらっしゃいましたが、結構、お仕事で来られている方、留学で来られている方が多いので、私たちより、日本語が丁寧だったり、ということもたまにあります。

言葉は、すごく大切です。
日本語同志でも、表現や表情で、通じたり、誤解が生じたり・・・。
言葉の難しさは、日々痛感しています。

先日、用事で京都市役所に向かいました。
用事のある課は、本庁にあるのではなく、市役所近くのビルの一角。
そのビルがわからなく、アプリの地図を拡大しながら、スマホと通り名、ビル名をキョロキョロ見比べ探していた私に、話しかけてくる外人さんがいらっしゃいました。
どうみても外国の方・・。しかも、英語じゃありません。
Excuse me?でもありません。
30代くらいのアジア系?しかも、マレーシアかインドネシアのような雰囲気の方。
ご両親を日本に観光に連れてこられたのでしょうか?
一瞬、無視して、立ち去ろうか?と思った私なんです。
でも、広げられた大きな地図を私に見せて、絶対この日本人のおばさんに聞くぞ!みたいな雰囲気。
その地図で指さしたお店が「misimatei」と書かれていました。
きっと、そこに行きたい!と言っておられたのでしょう・・・。
京都に住んでいても、三嶋亭は敷居が高く、何か理由を付けて、う~~~ん!!!!!よっしゃ!!!!って感じの思い切りが必要で、誰か連れて行ってあげよう!と言われるなら行こうか!ってところ。
(この親子3人さま、三嶋亭の値段知ってるのか?)
(親を物価の高い日本に連れてくるということは、お金持ち?)
(日本の、すき焼き、というものを食べたいのかな?)
(三嶋亭の前で写真撮るだけかな?)
とか、一瞬にして考えた、私。
三嶋亭の場所は、知っています。
尋ねられた場所からも、すごく、近く。
普段、英語なんて、全く口にしないし、わからないし、外国語なんて、それ以上に全くわからないけど、なぜか、私、答えてました。
場所は、寺町御池の北側での光景。
「ディス、ストリート、ターン、ライト、」→(寺町通りのアーケードを指さし、この道を右に曲がってください。)
「ディス、ストリート、テラマチ、ストレート、ストレートずっとストレート」→(この道が寺町、(人差し指と中指で人が歩くようにこちょこちょし、)これをまっすぐまっすぐ。)
「アバウト、ファイブ、ミニッツ、ウォーキング、するとミシマテイ」→(だいたい5分くらい歩くと三嶋亭)
「OK?」
すべて、手でジェスチャー付。
あとは、知ったかぶって「オー、ンー」と考えているふり(笑)
その方、人差し指と親指で〇を作り「OK、OK」と笑顔。
通じたのか、私の教えてあげたとおりに、両親を連れて、進んでいかれました。

本当にドキドキしました。
日本人に道案内はしたことありますが、外国の方には、初めて。
なんと、単語が出てこないこと。自分でも、笑えました。

誰かに、自慢したくて、帰ってきてすぐ
「今日、英語で道案内した!!!」と院長に報告した私ですが、
「(鼻で)フン!それで、よく通じたな~」とあきれられてしまいました。
eri.hosoda

地球規模・・

御嶽山が爆発しました。ニュースでは、朝から大きな時間を割いて、報道しています。
海外の友人が、御嶽山爆発のニュース、やってるよ!との連絡もくれました。そんなに恐ろしいことです。
爆発は、まだまだ、終息していません。火山活動が活発になっているとの報道も。
心肺停止の方が、山頂に残されています。
有毒ガスが発生いしているため、救助活動もストップです。
それを見守る家族の方々、どんな心境でいらっしゃるのか、その場に私がいたら、どんな言葉をかけられるのか、
考えられません。何も言えない、怖いだけです。

こんな、日本に住んでいます。
津波、地震、火山爆発、土石流、洪水、多くの天災が予測なしにおこる日本列島。
一瞬にして、家も笑顔も命も失うこともあります。
御嶽山の爆発、1分前には、きれいな紅葉と澄み切った青空を写真に収め、気持ち良いな、なんと幸せなんだろう・・、頑張って山頂まで登ってよかった、幸せ!、今度は誰と来ようか、次はどこに行こうか、と語り合ったことでしょう。
明日からの仕事、また頑張ろか!とパワーを蓄えられた方もいらっしゃったことでしょう。
でも、そんな思いは一気に消されてしまって・・・。

おばあちゃん、ひいおばあちゃんの時代から、天災は発生し、被害もありました。歴史の教科書でも学びました。
が現代は、人口が増えているため、被害を受けられる方々が多くなっていることは間違いありません。
天災だけでなく、昭和初期、病気が流行して村中の子どもが亡くなった・・、戦争で村中の男の人が帰らぬ人になった・・、そんな時代もあったのですから、いつの時も命を脅かす怖い悲しいことはあったことも違いないのですけど。
今は、テレビやインターネットニュースの普及により、第三者の私たちも、事細かに、リアルタイムに、漏らさず知ることもできるのです。
そして、何気ない日常が裕福で、恵まれているからこそ、次々に知る情報は、余計に怖いし、悲しい・・・。

地球が発生して、45億年。その地球の寿命はあと数億年。
そんな地球の歴史からみると、火山爆発、津波、地震は、45億年の歴史の中では、記録にも残らない一瞬の点にもならない出来事。
人間の寿命年齢およそ80年。45億年とこの数字、比べ物になりません。
でも、その一瞬の点に生きている、たった80数年寿命の人間にとっては、最近起こる天災は一瞬の点ではなく、大きな大きな衝撃なんです。

朝起きておはよう~と言えること。
3食食べられたこと。
テレビを見て、いろいろ思うこと。
ケンカすること。
子どもに小言を言うこと。
それだけで、幸せなんですよね。
何億の精子とたった1個の卵子の出会いで命が生まれてきてくれたこと。
それがどんなにすごいことか、奇跡なのか。

なかなか、日々、気付きません。
すべて、当たり前になってしまって・・・。
みんな、元気な明日があると思っているし、生きていることを前提に考えている明日。
でも、何が起こるかわからない明日なんです。

被害に遭われた方のご冥福をお祈りします。

eri.hosoda