月別アーカイブ: 2010年8月

地蔵盆

京都では夏休みが終わる頃、地蔵盆が行われる。
関西地方を中心にある行事であり、他の地域では聞きなれない行事でもある。
もともと、地蔵盆は子どもの成長を祈る行事。
でも、準備やら片付けは、地域の大人の役目だ。


主人は、今年は、町内会の3役を仰せつかっている・・。

土曜日、地蔵盆の準備には、緊急の帝王切開で行けず、夜に地域の方がお供えを持ってこられる間の大人の集いに参加したものの、1時間ほどで、クリニックより電話。すぐに直行。


翌日、日曜日は、朝の仕事を終え、地蔵盆へ。
子どもたちが、続々やってきて、ビンゴやお昼の食事の世話役。
その中でも、クリニックで生まれたちびっ子が何人か参加。
この前生まれた子が、周りの子どもたちと一緒にお菓子をもらったり、走り回ったりしていたそうだ。
もちろん、子どもたちだけを見ていても、どこのお子さんかわからないけど、
いっしょに連れ添ってこられているお父さんお母さんを見て、「あ~!」って感じでわかったそうだ。


終わったら、片づけや掃除、お金の計算、お供えの品を各家ごとに分配・・。
家に帰ってきた主人は、日焼けをし、着ていたTシャツとズボンが絞れるくらいに濡れていた。
そこで、全て終了。
暑くて、熱中症になりそうな日に、外で活躍・・。さぞかし、昼間クリニックから出ることのない主人には、ハードだったことだろう。
でも、ちびっ子たちに会えたことがすごくうれしかったようで「〇〇さん、覚えてる?大きくなってた!!」とか、「△△さん、もう3才やって!!」とか、結構楽しかったようだ。
それに何より、医師業と違うことをすることは刺激になって、この年になっても、いろんなことを学べるいいきっかけになる。
地域の方と話し、家庭のこと、それぞれみなさんの仕事・会社のこと、たくさん話してきた様子。
「普通のおじさんしてきたんだなあ」と、感じた。
私も含め、みんなそうであるけれど
「自分」とは、仕事をしているときの自分、家での自分、夫婦だけのときの自分、父や母としての自分、友達といるときの自分・・などいろいろな自分がある。また、自分で判っている自分、相手に映っている自分、自分で気付いていない自分もある。
だから、地域の人たちと、普通の細田のおっちゃんでいられる時間はありがたいことだ。


eri.hosoda

お盆

テレビを付ければ、戦争のトークや慰霊祭の番組、帰省ラッシュや行楽地の渋滞状況。
戦争を忘れないように・・という思い、半世紀ほど前には、今の日本から想像できないような戦争が日本で起こっていたという事実。
そういう、私も戦争は話でしか知らないし、おじいちゃんが戦死した、ということぐらいしか知らないし、子どもにも、昔話のように話すことしかできない。
今、生まれた赤ちゃんたちは、おじいちゃんおばあちゃんも戦争を知らない人たち。「戦争」という言葉はゲームの中でしか知らない時代になるのかもしれない。
ドラマでは、戦争時代の状況を演じたり、慰霊祭で原爆の話を出してみたり、語り続けてはいるのだけど、肝心の今の若者は見ようともしていない。
改めて、命の尊さをしのぶにあたり、このお盆という時期が大切なのではないだろうか。
「お国のために、喜んで行ってまいります」そんなこときっと心の中では思っていなかったはず。家族も「頑張ってきてください」とたたえる。こちらも心の中は、さみしさ、悲しさ、悔しさで、涙が溢れかえっていたに違いない。
それほどまで日本の国を守るために命を削って旅たったひとがいることを忘れないように、語り続けることは難しいけれど、本当に大切だ。
戦死した方々が今の時代に舞い戻ってきたら、100人中、95人くらいの人は嘆き悲しむと思う。


なぜなら・・・・
今の時代は、嫌になれば仕事も学校も辞める。
便利だから・・とiーphoneやiーpadを使用する。利用するのと、怠けるのとでは使い方の意味も変わる。
それらを使うことは悪いことではないけれど、自分で考えて、自分で努力してやることをサボってそれらを使うのであれば、考える頭が退化する。一生懸命考えたり、答えを見つける喜びや、考える過程のもどかしさ、など、感情が無くなり、単純簡単に答えを求めたりする。
悪いことばかりではないけれど、確実に悪影響もあるはずだ。
昔は携帯もなかった。
だから、友達の家に電話するにも、時間を考えたり、お母さんが電話に出られたら、何と言おうか、など緊張し考えたもの。
わからない所に行く時には、人に聞いたり、調べたり頭のエネルギーを全部使った。すごく早めに出向いたり。もちろん、時間に遅れるなら、携帯もないから、1分でも早く行こうと必死だった。その時間に間に合わず、すれ違い、彼氏と別れた人もいるはずだ。

かなり、お盆とはかけ離れてしまった話しになったけれど、楽だから・・めんどくさいから・・と時代の便利を掛け違えていると、人との感情やかかわりが嫌になり、すぐに人を刺したり、殺したり・・。家族まで殺したり、わが子を虐待、殺したり・・。
そうならないように、戦争、そして、命を大切にすることを語り続けなくては・・と思う。
取りとめもないまとまらない話題で すいません。
eri.hosoda