年別アーカイブ: 2006年

あと数時間

2006年もあと6時間となりました。
今年は本当に「すごい1年」でした。
どう表現したらいいのか、わからないので、「すごい1年」としました。
振り返ったら、この1年、外来には1400人近い患者さまに来ていただきました。100人の赤ちゃんが誕生しました。150人近い患者さまが入院して過ごされました。
新規の開業で、この数字が多いとか、少ないとかは、2の次3の次であって、これだけの方々と接することで、私たちは大きな成長をさせてもらったのではないかな、ということが実感です。
いろんな方にお会いしました。
今、1400人全員のお顔が浮かばないのが残念ですが、院長はカルテをみれば、ほとんどの方のお顔が浮かぶようです。
また、スーパーで買い物をしていたり、近くを歩いていたりすると、お産をされたファミリーに会う回数が増えました。声を掛けられると、すごくうれしいです。
ついこの前お産された、と思っていたのに、もう、赤ちゃんではなく、「子ども」って感じに成長しているのです。
抱っこさせてもらうと、すごく感激です。
来年ももっとたくさんの方が細田クリニックに来ていただき、さらに、いろんな方々から学ばさせて頂くことが多くあると思います。楽しみです。
でも、クリニックに来てください、とは、呼び込みのようで変ですね。
お産の方はどうぞ来てください、と言えますが、がん検診の方、不妊治療の方、更年期の方などなども、気軽にお越し下さい。
スタッフ一同、アットホームな雰囲気でお迎えします。
2006年振り返ったら、振り返りきれないほどいろんな事がありました。ありがとうございました。
2007年も希望や課題は語りきれないほどあります。がんばります。
最後に、クリニックを支えてくれているスタッフみんなにお礼を言います。
                 ~ありがとう~                           


                     eri.hosoda






携帯電話

今や携帯なしでは、生活できない毎日。
つい何年か前までは、持ってない人もそんなに珍しくなかったが、
今は、学生から、主婦から、おじいちゃんおばあちゃんまで、自分の携帯を持っている。財布と同じ感覚で、出かけるときは財布と携帯を確認して出かけるのが
当たり前の時代だ。
助かる面は、なんと言っても、便利さ。
いつでも、どこにいても、連絡がとれる。
産婦人科にとっては、絶対不可欠なもの。
ポケベルの時代は、困ったものだった。休日など看護師が医師をコールするものの返事がない。患者さまのことを聞くのに、時間に余裕のないことも多々あった。
自宅に電話しても、ポケベルを鳴らしてもコールバックがない頃は、どんなにあせったことか・・。何分かたって、医師の「ごめ~ん、公衆電話がなくてさ~」とか、「バスに乗ってたのよ」の答え。
看護すること以外に医師をコールするという行動は大きなストレスだった。
今は、北海道や九州にいても、車や電車の中でも連絡することができる。
携帯の機種によっては、海外でも通じる。
それに、看護師として、医師の自宅に電話をかけるとき、どんなに緊急であっても、1番に医師本人が電話に出てくれるとは限らなかった。家族の方が、電話を取られると、「夜分にすいません。○○病院産婦人科看護師の△△と言うものですが、××先生いらっしゃいますか?」
と取り次いでもらわなくてはならなかった。小さなお子さんが電話を取られると、次にお母さん(奥さん)が電話口に・・という事もあった。
そのタイムロスは今はない。よほどじゃない限り、携帯なら絶対本人がでる。
気が楽である。
他には、お産のとき、ご主人が立会いでなくても、瞬時に、「生まれた」コールをすることが出来る。中には、写メールで、生まれたての赤ちゃんを送ってみたり、生まれたての声を携帯越しで聞いたり。
こんなに便利になった携帯電話。5年先10年先はもっと便利になると思う。
それを使いこなせるおばさん?おばあさん?にならなくては・・・。
その反面、最近、子どもが、夜に友達の自宅に電話をしなくてはいけないとき、
「なあ~、今ならこんばんわ?こんにちは?どっち?」と聞いてきたり、
電話をかける前に、「どうか、本人が出ますように・・」と言ってるのを聞くと、
携帯の便利さの後ろに、失われているものもたくさんあるようにも思う。
                     eri.hosoda

1才になりました

12月5日。
今日で細田クリニックはちょうど1才になりました。
去年の外来初日は、15人の患者さまだったのにアタフタしてすごく大変だった記憶があります。今は毎日4~50人以上の患者さまが来られていますが、大きなトラブルもなく、月曜日から土曜日まで終えることが出来ています。
何より院長が、月曜日から土曜日まで一人で午前診と夜診、そして、365日夜の対応やお産も一人でこなせる気力と体力のパワーがあったことが救いです。私は何度気力と体力でダウンしたことか・・。
この1年、私は、すごく早く感じます。
もう、1年経ったのか・・という思いが強いです。
この1年の充実度は、私自身は、5年分、10年分くらいの濃くて深い内容であったと思います。
この年になって、学生時代の受験勉強より、たくさんのことを知る必要があり学びました。たとえば、お金の動きや、いろんな税金のこと、法律や労働基準法など今まで全く無知だったことをたくさん知りました。恥ずかしながら、世の中の仕組みまで改めて知りました。
そして、学生から社会人になったときの戸惑いと同じくらい、人と人の大切さを痛感しました。
たとえば、各業者さんとのやり取りの中で物品の選定や値段の交渉を進めていくことの難しさ、また、スタッフとの関わり方、本当にたくさんのことを学ばせてもらい教えていただきました。その中で、いつも励ましてくれたスタッフや全国にいる友人に心底感謝しています。
それから、婦人科の患者さまやお産をしていただいた方に、出会えたことのうれしさと喜びも感じます。中でも、開院して最初の何ヶ月は月に2~3人の出産でしたが、この1年で約90人の赤ちゃんが誕生しました。そのいろんなご家族やご夫婦に出会えたこと、そして、いろんな事を考えさせてくれたことにも感謝です。
そして、この1年でお産をされた方が再びおめでたで妊婦健診に来ていただいているということはさらにうれしいことです。
これから先の生きていく中で一生忘れない、そして、一生大切にしていかなくてはならないこの1年。
さらに、1年後、どんな思いでいることでしょうか。
どんな、クリニックになっていることでしょうか。
今よりもっともっと笑っていられる日々が増えていることを想像しながら、そして、助けてもらっている人々に感謝することを忘れることなく、明日を迎えたいと思います。
この1年、院長の妻として、経営者として、助産師として、主婦として、母として、嫁として、100点満点中、まだまだ赤点であることは間違いなし。
来年は、合格点取れるようさらに、もっともっと頭を回転させて、体を犠牲にしてがんばることが目標です。
               eri.hosoda


おまわりさんが・・・

先日クリニックの受付に警察の制服を着た、正真正銘のおまわりさんが来られた。
外来患者さまがまだ、何人もいらっしゃった時間に・・・。
また、大きな体型の方で、貫禄充分のおまわりさん。
患者さまは、何かあったのであろうか?と、じっとこちらをながめておられた。
でも、受付のスタッフとも、私とも、ニコニコ話しをしていたから、事件ではない事は察していただけたと思うが。
実は、クリニックの駐輪場に5月くらいから、鍵をかけたままの1台の自転車が置かれていた。
最初のうちは、患者さまが乗ってこられて、帰りに雨でも降ってきたため、置いておかれたのかな~と思ってそのままにしておいた。
そして、夏が過ぎ、秋が訪れた頃でも、まだ、鍵がかかったまま置かれている。
そこで、写真をとって外来の掲示板に、「誰かお忘れではありませんか?」と告知した。
告知後約一ヶ月。何の連絡もなかった。
自転車には、住所が書かれていて、防犯登録もしてある。
そこで、右京警察署に電話して、防犯登録から、持ち主を捜していただいた。
しかし、個人情報ということで、警察からはその持ち主が誰であるかは教えてもらえない。クリニックとしては、その方が取りに来られるのを待つしかない。
右京警察署から自転車の持ち主に何度もクリニックに取りに行くように伝言してもらっているにもかかわらず、中々取りに来ていただけない。
それなら、どうしたらよいのか、再度右京警察署に連絡したら、親切にクリニックに足を運んでくださって、「もう再三警告しているから、もう少し待っても取りに来られなかったら、クリニックで処分してください。」と助言していただいた。
というわけで、おまわりさんが、クリニックに来られたわけだ。
事件でも事故でもない。
やさしい親切なおまわりさんだ。
帰り際「何かあったらまた連絡くださいね。」と笑顔で帰って行かれた。すごく頼りになる。
私は、「はい、ありがとうございます。」
と答えたが・・・・・・・
おまわりさんが来てもらうことはない方がいいに決まっている。
                  eri.hosoda



世界バレー

世界バレーの女子が終わり、男子バレーが始まった。
確かに見ていて、迫力があり、応援も「ニッポン!ニッポン!」とパワーがある。
私も、フルセットで緊迫してきたら、家のことをやりながらもテレビに耳が傾く。
しかし、主人は違う。
まるで、監督のように、指示を飛ばし、失敗した選手の動きを厳しく批判する。
点数を入れたら、「よっしゃ!!」と座っていたソファーから飛び上がる。
本当にびっくりする。
バレーならまだ監督代理くらいの勢いであるが、
サッカーになると、無意識に自分の足を前に蹴ってシュートしている。
選手がシュートを失敗したら、「コラー、何してるんや!」と大声で叫ぶので、
食器を洗っている私は何度びっくりして食器を落としかけた事か・・・。
時には、次に選手交代で自分が出るかのようにソワソワして落ちつない様子で、
立ち上がって体を動かしているときもある。
私が横で
「監督じゃないんだから、静かに落ち着いてみたら?」
「選手全滅しても、誰も「細田先生出場して下さい」なんて言いに来ないから座って見たら?」
と言っても全く聞こえないらしい。
主人の様子はさておき、男子バレーの選手の一人でいとこの友達がいる。
出身は私の出身と近い。
そう思うと、目が彼を追ってしまうし、活躍も期待してしまう。
がんばれ~と思うし、ずっと活躍していて欲しい。
子どもにも
「この人の出身はおばあちゃんの家の近くなんやで」と誇らしげに言ってしまう。
会ったこともなければ、見たこともないのに・・。
これから先、細田クリニックで生まれた赤ちゃんがいろんな世界で活躍し、テレビやメディアで見かけたりすることもあろう。
そんなときどんな思いがするであろうか。
「この選手、知ってるよ」
と自慢げに言ってしまうであろう。オムツを替えて、沐浴をしただけなのに・・。
でも、わが子や親戚でもなく、もっと違ううれしさがあるに違いない。
楽しみだ。
別に世界バレーやワールドカップの選手にならなくてもいいから、将来、正々堂々とがんばっている人になって欲しい。
             eri.hosoda